2ヶ月でカラーコーディネーター2級合格を目指す(その4:自動車デザインの変遷 後編)

前回のその3:自動車デザインの変遷 前編の続きです。

大戦後の自動車デザイン

チシタリア202


チシタリアは戦後のイタリアに存在した、スポーツカー専門の自動車メーカーです。戦争により培われた航空力学をふんだんに活かしたデザインで、今なお伝説になっています。

キャデラック(48年型)


GMのハーリー・アールは、キャデラックにテールフィンを搭載し、以降このテールフィンが流行となりました。初期のテールフィンは上に示した48年型のレベルでしたが、次第に大きく目立つようになり、下に示した59年型では、車に明るくない人でもそれとわかる程のレベルにまでなっています。

フォード・マスタング


フォードのマスタングは、リー・アイアコッカが開発したスペシャルティカーである。大衆車をベースに、スポーツカー的要素を持つデザインを兼ね備えたこのカテゴリーは、フォードにとってT型以来の大ヒットとなった。日本でもスペシャルティカーは流行し、トヨタセリカマツダ・コスモAPが続いたが、現在ではこのカテゴリー自体が日本では絶滅している。

日産・プレーリー


2ボックスカーは、トランクルームをなくした、エンジンルームと車室のみのスタイルを指し、エンジンルームが車室の下に食い込むと1.5ボックスカー、完全に車室の中に収まると1ボックスカーと呼ばれる。日産・プレーリーは日本で最初に販売された2ボックスカーである。オイルショックや環境問題を経験した日本や欧州のユーザーは、見た目よりも経済性や利便性を重視した結果登場したスタイルのひとつである。先に紹介した流線型も、空気抵抗を減らして燃費を上げるという意味合いがよりいっそう強くなり、ウェッジシェイプ(トヨタ・3代目プリウスやホンダ・CR-Z)の車が多く見られる。また、一時やニュー・エッジ・デザイン(フォード・Ka)というものが生まれたが、現在では消えつつある。