2ヶ月でカラーコーディネーター2級合格を目指す(その6:ファッションデザインの変遷 後編)

ファッション史の後編です。
余談ですが、NHKドラマの「カーネーション」を見ていた影響で、このあたりの単語は勉強する以前から若干知っています。あぁあの辺りかとか、そんなことを思いながら。

戦後のファッション史

クリスチャン・ディオール

シャネルと並ぶ、フランスの有名ブランド「ディオール」の産みの親です。一時期毎年のように「ライン」をテーマにしたデザインを発表しており、特に、肩から裾にかけてAの形に輪郭をかたどったAラインは有名。ディオールの時代はシルエットの時代とも言われています。

A Line Wedding Dress / HalloweenFashion

因みに、シャネルをして「すべてを一人でこなすことのできるただ一人のクチュリエ」、ディオールをして「全てのデザインの師」と云わしめたデザイナーに、C・バレンシアガがいます。バレンシアガのデザインは、当時の主流であったコルセットを用いたデザインの真逆を行くデザインで、チュニックスタイルに代表されるゆったりとしたデザインでした。

tunics / mbtrama

ピエール・カルダン

ディオールの下で働いたのち、独立、オートクチュールハウスとして初めて本格的にプレタポルテを始めたことで知られています。鮮やかな色使いとシンプルなデザインが特徴的。

イヴ・サンローラン

ディオールが52歳で急逝した後、その後継者となったのが弱冠21歳のイヴ・サンローランでした。直後にローランが発表したトラペーズラインは、ウエストのくびれを一切反映させない台形のラインであり、世界に衝撃を与えました。アルジェリア戦役後は自身の名前でブランドを立ち上げ(イニシャルのY・S・Lを組み合わせたロゴは、シャネル(C・C)やルイ・ヴィトン(L・V)のロゴ同様、街でよく見ると思います)、モンドリアン・ルックやサファリ・ルックなど、当時としては斬新なファッションを世に送り出しました。一方で、ファッションのイニシアティブを白人以外の人種にももたらしたことでも有名で、黒人や黄色人種をモデルとして採用することもありました。

Mondrian dress / Meredith Leigh Collins

カルバン・クライン

カルバン・クライン」でググるとやたら男性物のボクサーパンツが出てきますが、彼のファッションデザイナーとしてのキャリアは女性もののプレタポルテがスタートです。有名になったきっかけはデザイナーズ・ジーンズである「カルバン・クラインジーンズ」でした。

川久保玲/山本耀司

コム・デ・ギャルソン」の産みの親は日本人の川久保玲です。女性向けプレタポルテを販売する一方で、パリコレでは奇抜なデザインを見せる。82年のいわゆる「黒の衝撃」は賛否両論で、日本ではカラス族と呼ばれるファッションを生み出した。山本耀司も川久保と同様、黒をテーマに多くの作品を残しています。