プロジェクトマネージャ試験の午後1の本番でやったこと
プロジェクトマネージャ試験の午後1の本番で私がやったことを、
問題用紙を見ながら説明してみようと思います。
午後1の問題は「S→ぐ→W」で解ける
小見出しにあります「S→ぐ→W」ですが、これは私が高校生のころ受けていた現代文の授業で、
代ゼミの笹井講師が毎回のように掲げていたフレーズです。
3つの文字は
- S:主語は?
- ぐ:具体的に言うと?
- W:なぜ?
であり、この順で現代文の問題に当たれば解ける、というものです。
今回、午後1の問題で、最初から「S→ぐ→W」を使おうとしていたわけではありません。
問題を解く中で、設問と本文を行き来するのが面倒で、
本文の方に設問を端的にメモしたのが始まりでした。
例えば、今回(H31)の問2の設問2 (1)の問題は、以下のようなものでした。
〔プロジェクトマネジメントの要素のリスクへの対応〕について,(1),(2)に答えよ。
(1)本文中の下線②について,H課長が考えた,G社プロジェクトが遅延するリスクがG社に与える非常に大きな影響とは,具体的に何を指すか。35字以内で述べよ。
このとき、私は、本文の下線②にある「非常に大きな影響」を丸で囲み、余白まで線を引っ張り、「ぐ」と書きました。
こうすることで、いちいち設問を見直すことなく、本文の方に集中できる効果がありました。
以下、同じように、
- 下線③の「人選」に「どのような?」とメモ
- 下線④全体に「なに?」のメモ
- 下線⑤全体に「なぜ?」のメモ
- 下線⑥の後にある「確認すること」に「なに?」のメモ
を書いていき、各々の設問の答案を作っていました。
改めてこの時の設問の文末に注目してみると、
- 設問1:「~のはなぜか。」
- 設問2
- (1):「~具体的に何を指すか。」
- (2):「~どのような人選か。」
- 設問3
- (1):「~とは何か。」
- (2):「理由は何か。」
- (3):「~確認したことは何か。」
- 設問4:「特性とは何か。」
となっており、結局
- これは何?
- 具体的には?
- それはなぜ?
の3つしかないことに気づきました。
他の2問についても、基本的にはこの3つに集約できる設問だったので、
きっと、過去の問題についても同じなのではないかと思います。
(スイマセン、未確認です)
問題点のある表現にはマークすること
これは、今回私が使ったテキスト、ITのプロ46『うかる!プロジェクトマネージャ2019年版』でも使われている手法です。
否定的表現や違和感を覚える部分などを含め,問題点を見つけたら,ほぼ必ず設問に関係してくる。
したがって,わかるようにマークしておこう。
(p258)
問3の本文では、問題点のある表現にひたすら「マイナス記号」をメモしていきました。
- 「担当者が認識する品質と実際の品質との間にギャップ」をチェック
- 「初回のレビュー実施時期は,レビューイの判断で決定」をチェック
- 「チームメンバがクリティカルパス上の活動を認識していない」をチェック
こうすると、設問を解くタイミングで、最初にチェックポイントを確認するようになり、
効率的に答案を作れるようになりました。
やはり問題用紙にガシガシとメモを書いていった方が、答案を作りやすかったと感じています。
演習時にわざわざ紙に印刷して解くのは、あまり現実的ではないですが、
問題用紙にメモをするイメージで解いてみるといいかもしれません。
プロジェクトマネージャ試験を受験してきました
本日4月21日、IPAのプロジェクトマネージャ試験を受験してきました。
ひとまず速報として、ざっくり内容について書こうと思います。
なお、昨年の秋季にシステムアーキテクト試験に合格しているので、午前1は免除でした。
午前2
例年どおり、40分で25問の4択問題に回答するマークシート方式でした。
半分弱くらい(ネット上では25問中10問とも)過去問流用でした。
特に計算問題が25問中2問しかなく、そのうち1問は過去問流用だったので、私は15分くらいで一通り解き切ってしまい、見直しをしたり、答えを暗記していた問題について、何でそうなるんだろうとか考えたり(例えば問9の生産性の問題)していました。
何ぶん午前2は途中退出ができないので。
(2019/4/22追記ここから)
解答が公開されましたね。
21/25=84%なので、午前2はクリアでした。
(2019/4/22追記ここまで)
午後1
こちらも例年どおり、3問中2問選択して解く記述式でした。
3つをばーっと流し見し、問1の図が何か嫌だな、というそれだけの理由で、問2と問3を選択しました。
問2は「IoTを活用した工事管理システムの構築」というテーマで、
納期必達のプロジェクトで、いくつかのリスクに対応するというものでした。
話としてはよくあるパターンでしたが、答案の文を作るのに少し苦労しました。
とは言え、30分くらいで書き終え。
問3は「プロジェクトの定量的なマネジメント」というものでした。
いわゆるKKD(勘・コツ・度胸)でシステム開発しているところに、定量的なマネジメントを普及されていく話。
この問題はストーリーがとても良く、個人的には良問でした。
是非IPAのWebサイトで問題だけでも読んでほしいです。
PM業やっている人にとっては当たり前のことかもしれませんが、「PMとは単に手法を運用するだけではなく、こういうことも気にするんだぞ」というのが心に沁みます。
平成31年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午後I 問題
2問で60分弱、10分くらい見直ししていましたが、流石に飽きてきたので途中退出しました。
午後2
やってきました高度試験の総本山、2時間で最低でも2000文字以上書かなければならない論述式。
ここ数年は2問中1問を選択する形で、両方とも不得手なテーマだと即死する、少し運ゲー的です。
特にこの2問制になってからは組み込み系問題が全く出ず、組込み出身の私にはとっては、本当に出題テーマ次第で合否が決まってしまう感じでした。
それでも一応は8問くらい過去問を解きました(詳しくは別記事で)。
さて今年はどうだったかと言えば、
問1はコストに関する問題。私はそもそもPM経験がないのでコストなんて考えたことなどなく、最初の文を読んで即パス。
運命の問2は…「システム開発プロジェクトにおける、助言や他のプロジェクトの知見などの活用」。
これ、過去問演習で解いた、平成17年問1の「プロジェクトにおける重要な関係者とのコミュニケーションについて」で同じようなことを書いたぞ。この時に使ったネタもそのまま使えそうだ。
正直、これは行ける、と思いました。
後は前回のシステムアーキテクト試験の時と同様、
30分でストーリー構成を考え、残りの90分でひたすら書く、という戦略で進みました。
ネタも半分以上実話だったこともあり、ストーリーの破綻もほとんどなく、妄想を練る必要もあまりなく、大コケすることなく最後まで書き上げられました。
それでも時間はぎりぎり、問ウからは時計を見ながら汚い字で600字ちょっとまで書きとおし、書き終えた時点で残り10分で、今回も途中退出ならず。
見直し、わずかな書き足し、汚い字の修正をし、時間が来ました。
今回は大変運が良かったと思います。どうせなら合格していてほしいですね。
プロジェクトマネージャ試験の午前2の過去問演習をする
プロジェクトマネージャ試験の午前Ⅱの対策は、
過去問演習が最適と言われています。
それは、出題される午前問題の何割かは、過去問がそのまま出るからです。
今回は、下記のWebサイトを紹介いたします。
私も、このサイトで演習して対策します。
プロジェクトマネージャ試験の午後2問題のタイトル整理
プロジェクトマネージャ試験の、午後Ⅱの問題はどのような分野から
出ているのかを調べるために、IPAのWebサイトから、
平成21年以降の過去問を見てみることにしました。
具体的には、午後Ⅰの2問(平成25年以前は3問)の最初の一文を
ピックアップしてみました。これで、大雑把な傾向は掴めるかなと思います。
過去問はこちらから:
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:過去問題
午後Ⅱの問題のタイトル
プロジェクトマネージャ試験の午後1問題のタイトル整理
プロジェクトマネージャ試験の、午後Ⅰの問題はどのような分野から
出ているのかを調べるために、IPAのWebサイトから、
平成21年以降の過去問を見てみることにしました。
具体的には、午後Ⅰの3問(平成25年以前は4問)の最初の一文を
ピックアップしてみました。これで、大雑把な傾向は掴めるかなと思います。
過去問はこちらから:
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:過去問題
午後Ⅰの問題のタイトル
H27PM1
Q1: 生産管理システムを導入するプロジェクトの、ステークホルダマネジメント
Q2: ソフトウェアパッケージの導入
Q3: システムの再構築
H26PM1
Q1: 人材管理システムの構築
Q2: プロジェクトの進捗管理
Q3: 生産管理システムの再構築
H25PM1
Q1: 設計ドキュメント管理システムの開発プロジェクト
Q2: プロジェクト計画の策定
Q3: システム開発プロジェクトの企業合併に伴う計画変更
Q4: ソフトウェア開発の遂行
H23PM1
Q1: システム開発プロジェクトにおけるスケジュール管理
Q2: 基幹システムの再構築
Q3: システムの再構築
Q4: プロジェクトの評価
H22PM1
Q1: 新システムの構築
Q2: 会計業務においてEUCからWebアプリケーションシステムへ移行するプロジェクト
Q3: システム再構築
Q4: 請負契約の見積り
H21PM1
Q1: プロジェクトのリスク管理
Q2: 外部委託先の選定
Q3: プロジェクト推進方法の見直し
Q4: ソフトウェア開発の品質管理
平成25年以前の4問中2問選択制の頃は、第4問目は組込み系だったのですね。
知りませんでした。
micro:bitでシリアル通信をしてみた
前々から気になっていたmicro:bitを購入してみました。
micro:bitとは、英国BBCが児童向けプログラミング教育のために製作した、マイコン実装されたボードです。
開発環境は何種類かありますが、今流行りのブロックプログラミングインタフェースのMicrosoftのonline IDEを使って、一通り遊んでみました。
micro:bitは実務で使用できないのか?
児童・生徒相手のプログラミング教育の用途以外に、micro:bitは使用できないのだろうか?
具体的には、大学や企業の研究開発にmicro:bitを使用することはできないのだろうか?
研究開発に使用するためには、最低限、データログが取れることが重要だと考えます。客観的に評価を行うには、やはりデータが大事です。特に、
- 高精度なログを
- 安定的に出力
することが大事でしょう。
micro:bitの通信機能
- シリアル通信(USBorGPIOピン)
- BLE通信
ができます。
上記要件を考慮して、まずはUSBを用いたシリアル通信をやってみることにしました。
やってみた
Aボタンを押すと、その時の時間を回数を送信します。
時間は、micro:bitが起動してからの時間を、ミリ秒単位で出力します。
Tera Term VTで受信した結果は、以下のような感じです。
これくらいであれば、micro:bitでできます。